延世大学校 言語研究教育院 韓国語学堂 留学生インタビュー - 韓国オプショナルツアー、ソウルツアー、韓国、韓国文化体験、韓国旅行、語学研修
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延世大学校 言語研究教育院 韓国語学堂 留学生インタビュー
WRITTEN BY : 지호순
体験レーポート一登録日時 : 2012-04-09
カテゴリー : 体験記事
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Mさん(21歳)
大学付属語学堂は数多くあれど、留学生の中で安定した人気を誇る、延世大学の語学堂。韓国に興味を持たれた方であれば一度はその名を耳にしたことのある大学ではないでしょうか。今回、延世大学語学堂で韓国語を勉強中のMさんに語学堂の実際・韓国での生活・今後について、詳しくお話を伺いました。「時間がある時は、平日だったら梨大・弘大、休日だったら江南・アックジョンまで足を伸ばして気分転換してます!」
故郷の方言と韓国語が似ている!?
―簡単に自己紹介と、韓国に興味を持ったきっかけを教えてください。
Mさん:東京の私立大学の3年生で、交換留学生として延世大学語学堂に来て7ヶ月位になります。今年(2011年)の4月に1級から入り、現在3級(中級の第1段階)に通っています。韓国に興味を持ったのは、大学2年の夏に「美男ですね」を見て、ストーリーに引き込まれてしまったんです。そこで同じ大学に通う韓国人の友人に、韓国語を教えてもらうようになりました。私は、あまりドラマやアイドルにはまるタイプではないので、学ぶにつれて自然に語学に興味が移りました。
―ということは、今をときめくKPOPアイドルにも大して興味はありませんか?
Mさん:実は留学直前まで良く知らなかったんですが、今はINFINITE (インフィニット:7人組の男性ボーカルダンスグループ)をよく聴いています(笑)。
―なるほど。今、INFINITEは人気急上昇中ですよね(笑)。街中を歩いているとよく耳にしますものね。語学から韓国への関心が大きくなったということですが、もう少し詳しく教えて下さい。
Mさん:私の故郷は宮崎なのですが、宮崎の方言と韓国語が近い気がしたのです。韓国語で「大変だ」は「ひんどぅるだ(힘들다)」と言いますが、宮崎では「ひんだるだ」と言います。また、「すごく」は「てげ(대개)」、宮崎では「でげかわいいね!(すごく可愛いね!)」と(笑)。イントネーションもほとんど同じで、とても親近感が湧きました。勉強を始めて日も浅い頃にそういった発見があったので、韓国語が身近に感じられましたし、実際に暮らしてみたいという思いが強くなり、留学を決めました。
徐々に増えていくスピーキングの時間
―大学のプログラムで留学されているようですが、なぜ延世大学に?
Mさん:大学の先生で韓国人の方がいらっしゃり、相談しに行ったところ、延世大学を薦められました。語学堂の中で一番有名で、カリキュラムもやバックアップもしっかりしてくれるから心配いらないとのことでしたので、迷いはなかったです。
―語学堂の雰囲気はどうですか?大学は大きいですけど、語学堂自体はこじんまりとしていて、自然も多いし、静かで過ごしやすいと思いましたけど。
Mさん:はい、その通りです。駅から少し遠いのと、語学堂の前にちょっとした坂があるのが難点ですけど、語学堂の隣にとても綺麗な寄宿舎があって、その1階に食堂やカフェ、コンビニ、ATMもあるので不自由は感じないですね。先生は女性の方がほとんどで、20代後半から40代の方、特に30代前後の先生が多いと思います。
―Mさんのクラスや授業はどうですか?
Mさん:私のクラスは11人(内訳:日本7、中国3、アメリカ1)で、活発な人が多くて、しゃべるのが億劫な人はいないですね。授業は先生と会話のキャッチボールをしながら進んでいく感じです。例えば、新しい文法を学ぶ時は、まず先生が板書しながら詳しく説明をして下さいます。中級クラスなので、わからない所があったら生徒の方から授業を止めてすぐ質問しています。説明が終わったら、教科書の見開きの練習問題を解き、その後に「この文法を使って会話してみて!」と。当てられます(笑)。
―延世大は文法重視とよく聞きますが・・・
Mさん:確かに初級の頃は、文法の練習問題や読解問題をたくさん解きましたが、中級に上がってからスピーキングの時間が増えました。文法に関しては、ワークブックを使って家でしっかり自習をするようにと先生から言われています。自主性に任されるようになったので、勉強が本格的になってきたと感じました。授業・宿題・自習の内容も級によって違うようです。
―初級と中級の授業内容で異なることは他にありますか?
Mさん:週2回、3時間目(50分間)に選択班があります。スピーキング・リスニング・ライティング班から伸ばしたい分野を選んで授業を受けます。私はスピーキング班ですが、その日のテーマに関してグループディスカッションをします。今までに、「韓国でオススメの場所」「学校の施設について調べて発表」などのテーマがありました。ひたすら話し続けるので、疲れますけど面白いですよ!
―Mさんの自習の仕方について詳しく教えて下さい。
Mさん:2級になってから予習も始めました。その日に学んだ「まとめノート」は授業中に作り、何度も見返すようにしています。また授業にはまったく関係ないことですが、韓国の歌を和訳する「歌詞ノート」を時間を見つけては作っています。よく聴く曲だと単語がするすると頭に入ってくるし、学校の授業で突然出てきたりするので面白いです。実は、このノートは留学する前の去年の夏に始めました。記念すべき1曲目は、ドラマ「ベートーベン・ウィルス」(チャン・グンソク出演)OSTに入っていた曲です。ハングルに慣れていないから、歌詞を写すだけでも時間がかかり、文法も全く知らなかったので、完成に丸1日かかったのを覚えています。でも今は30分程度しかかかりません。意味を調べる回数も減りましたし、成果が目に見えてわかるのでオススメの自習法です!
人気の延世大語学堂に短所ってあるの?
―延世大語学堂の長所を教えてください。
Mさん:教科書がフルカラーで説明も分かり易くできていると思います。そして他の語学堂に比べると、人が格段に多いので嫌がる人もいますが、私は、名前は知らないけど挨拶する人がいたり、多国籍なので面白いと思います。
―多国籍とは・・・
Mさん:私は1級から入っているので、その頃の友人と一緒に遊ぶことが多いんですね。そのグループがドイツ、ブラジル、アラスカ、ハワイ、シンガポールと、留学しなければ出会わなかっただろうなという国の方ばかりで(笑)。級が上がるにつれて日本人や中国人が増えて、欧米の方は帰国する傾向にあると聞くので、韓国語初級レベルで語学堂選びに迷っている方で、「インターナショナルな出会い」も求めている方には結構オススメです!
―なるほど。難しい質問ですが、逆に短所はあると思いますか?
Mさん:学費が高いことと、発表行事が各級に必ずあることです。3級は演劇で、2週間位の準備期間で衣装・台本・音楽などを全て自分たちで用意しなければならないのですが、授業のない午後は、会社やアルバイトなどで集まれない人が多いので大変です。クラスの交流にはなると思うのですが、学校側の意図がいまいち理解できません。韓国人との交流ができる行事であれば参加したいのですが・・・。よく友達と愚痴をこぼしています(笑)。
そして、これから
―留学もあと1学期を残すのみとなってしまいましたが、帰国後の計画があれば教えてください。
Mさん:帰国したら、大学4年なので実習・卒論執筆・就職活動とやらなければならないことが山積みです。留学で培ったエネルギーで最後までしっかりやり抜くつもりです。就職は絶対に韓国に関する仕事を!とは思っていません。勿論、何かしら絡んでいれば面白いと思うのですが・・・。韓国に来て、色んな世代・国の方々と出会って思ったのは、「人生って10年後、20年後の計画なんて、きっちり立てられるわけがない」と。日本で、いわゆる大企業に就職したとしても、自分に合っていなければ意味がないと思うんです。その都度、色んな選択肢の中からベストを選んでいきたいです。留学して、就職や生き方に関する見方が変わってよかったと思っています。韓国語の勉強ですが、留学終了時に韓国語がペラペラになっているとは思えないので(笑)、日本に帰っても韓国人の方を捕まえて勉強を続けて行きたいです!

いかがでしたか?初級は文法をしっかりと、徐々にスピーキングの時間が増えていくスタイルの「延世大学語学堂」、語学堂のある新村の活気ある雰囲気・・・人気の一面をご理解頂けましたでしょうか?留学から、自分の未来へのヒントをしっかり掴んだMさん。日本でのご活躍もお祈りしています!

ご褒美のランチとして友達とよく訪れるタッカルビ専門店「ユガネ」。普段は節約の為に家で食べる留学生がほとんどだそう。

延世大学校言語教育院。銀杏並木と住宅地に囲まれ落ち着いた環境。

Mさん「時間がある時は、平日だったら梨大・弘大、休日だったら江南・アックジョンまで足を伸ばして気分転換してます!」

寄宿舎内にある食堂。誰でも利用することができるので、見学の際に留学生ウォッチングしてはいかがでしょう?

語学堂の地下から通じている寄宿舎!遠方からの留学生を優先する為、残念ながら私達にはご縁がないようです・・・

寄宿舎内にある食堂。誰でも利用することができるので、見学の際に留学生ウォッチングしてはいかがでしょう?

Mさん「宿題は毎日出ます!初級の頃は30分位で終わりましたが、今は中身が濃い宿題が多いので1時間以上はかかりますね。」

Mさんオススメのお餅&伝統茶カフェ「トックポエハル」

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